上杉家伝来
紺地朱日の丸扇馬標(こんじしゅひのまるおうぎうまじるし) 


室町時代(重要文化資料)
永禄四年川中島合戦の折に、上杉謙信の馬の側に立てられた馬標(馬験/うまじるし)です。  
扇形で絹地を紺染(こんぞめ)とし朱で日の丸を画き、骨は竹でできています。

煉革黒漆塗日月紋軍配団扇(ぐんばいうちわ)


室町時代末期(重要文化資料)
永禄4年川中島合戦の折り、上杉謙信が使用したとの伝承。
上杉家伝来
居城奥羽国米沢藩十五万石 現山形県米沢市
煉革黒漆塗軍配団扇ともいいます。
軍配団扇とは、大将が部下を指揮する時に用いるもので、室町時代末期頃から使用されました。
本品は上杉謙信所用として古来有名な品です。
中央に金箔で日の丸を押し、神仏号を朱書きし、裏は銀箔で月輪(げつりん)を押しています。
古い時代の軍配団扇は少ない中で、伝来もしっかりしている名品です。

白糸威紅日の丸紋柄威童具足(しろいとおどしべにひのまるもんがらおどしわらべぐそく)


室町時代 安土桃山時代
上杉景勝着用御代々元服着用
重要文化資料
上杉家伝来
桃山風の精緻な作であるが、江戸時代に修補されたと推定される点は、
家地の茶緞子・金襴・金絲の笹縁等は江戸時代のものであるからです。
鉄黒漆塗十二間の阿古陀形の筋兜の筋は、金の沃懸地・金具等は頗る精緻で、
上杉家は武事には頗る嗜み良い家柄で、絶えず手入れしていたし、
代々の着初具足の故に、その扱いと手入れは特に入念であったので、
この様に現在まで保存が良いのです。
小札・金具等からは、室町時代末期の作の様子が窺える貴重な品であります。。
上杉家宝物台帳第21号。
御具足台帳第20号に上杉景勝着用御代々様着初めの御具足と明細に記された品で、
上杉家の嫡子が代々着初めに着用しました。
そのため、江戸時代に修補されたので新しく見えますが由緒ある名品なのです。

春日山城毘沙門堂納経巻


室町時代末期
上杉家伝来
上杉謙信は信仰厚く特に春日山城内には毘沙門堂(びしゃもんどう)を建て、
よく此處に参籠(さんどう)したが、
この妙法蓮華経八巻は謙信が日頃誦したもので堂内に納められていたが、
景勝の代に転封(てんぷう)に及んで上杉家の重宝として、以降代々譲られたものであります。